現在主流の睡眠薬で頭がボケることはないが一時的な健忘・記憶障害はありえる

睡眠薬を長期間に渡って服用してしまうと頭がボケるのが早くなったり、認知症になってしまうなどの噂を聞いたことがある方も中にはいるかもしれませんが、結論から先に述べると、医学的観点から観て睡眠薬を服用することでボケてしまうということはありません。

ではなぜ睡眠薬を服用するとボケてしまうというような噂がまことしやかに囁かれているのかなのですが、睡眠薬自体が脳に作用する薬だということと、一昔前の主流だった「バルビツール酸系」の睡眠薬が強力に神経細胞に作用し、認知障害や記憶障害など深刻な副作用を引き起こしてしまうというケースがあったからでしょう。

ただそのような危険性のある「バルビツール酸系」の睡眠薬は、今ではほとんど取り扱われておらず、現在は研究が重ねられて開発された安全性の高い薬が採用されていますので、副作用などで頭がボケてしまうなどという噂を気にすることなく、安心して服用することが可能だとされています。

しかし現在主流となっている睡眠薬においても、「前向性健忘」という一時的な記憶障害が起こってしまうことがあるようで、これは薬を飲んでから寝りにつくまでの記憶がなくなるという症状になります。

ではなぜこの前向性健忘が起こるかなのですが、現在の睡眠薬は脳の記憶を司る「海馬」という部分を鎮静化することによって、自然に近い形で眠気を促すという作用があるため、記憶を司る海馬が鎮静化された状態での会話や行動などは記憶することができなくなってしまうので、一時的な記憶障害を起こしてしまうことになるのです。

心配に感じる方もいるとは思いますが、このような一時的な記憶障害は薬が切れると正常な元の脳の状態に戻りますので、特に大きな問題に繋がってしまう可能性は低いでしょう。

この前向性健忘などの一時的な記憶障害は、医師の指示の元で薬を正しく服用していれば起こるケースは少ないとされていますし、前向性健忘になってしまうということは睡眠薬を服用してから直ぐに布団に入らずに何かをしていることになりますので、睡眠薬を服用したら直ぐに消灯して布団に入り、横になるように心掛けるようにすることで問題点は解消されるでしょう。

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